ダイエットの革命『アルギニンダイエット』!

まとめ

 

・アルギニンは脂肪を減少させ、抗肥満効果を示します。

・アルギニンによる体重の減少分はほとんどが脂肪で、他の部分(筋肉など)の減少はほとんどありませんでした。このことから、アルギニンによって痩せても、その後のリバウンドやプロポーションの崩れの心配は少ないと考えられます。

・アルギニンには、他の体の成分(タンパク質など)より、脂肪を優先的に消費するようにする働きがあるものと考えられました(より強力な抗肥満効果が期待できます)。

・アルギニンは、摂取し続けることで、脂肪を強力に減少させ続けることが期待できます。

・アルギニン(NO)はミトコンドリアを活性化したり、褐色脂肪組織を増やして(新しいメカニズム)、エネルギー消費のプロセスを促進することで、エネルギーの消費を増やし、脂肪を減少させて抗肥満効果を示すと考えられます(下図を参照ください)。

・アルギニンはダイエット時に起こり易い肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)などの健康障害を防ぐことが期待されます。

・アルギニンのこれらの働きには、一酸化窒素(NO)、成長ホルモン、アディポネクチン、GLP-1、PYYなどのホルモンが関係していることが考えられています(下図を参照ください)。

・このような画期的な働きをするダイエット成分はアルギニンが初めてと考えられます。

・アルギニンは、太り過ぎでお悩みの方におすすめします。アルギニンはアミノ酸で、体に必要な体の成分のため、安全性に問題はないと考えられ、安心して摂取できます。実際数多くの臨床試験でアルギニンによると考えられる副作用はほとんどありませんでした。

 

図.アルギニンの抗肥満作用

 

 【図の説明】

  アルギニンからeNOSの働きで生成したNOは、cGMPの合成を促進し、次いでPGC-1αを活性化し、ミトコンドリアの合成と機能を高めます。NOはリパーゼの活性を高めて脂肪の分解を促進します。NOは血管に働いて血管を拡張し、血流を促進して、細胞やミトコンドリアにエネルギー物質(脂肪酸、ブドウ糖など)や酸素を供給しやすくします。これによってブドウ糖や脂肪酸などを酸化してエネルギー(ATP)に変える能力を高めます。加えて、NOは褐色脂肪細胞を増やしてその活性を高めます。褐色脂肪組織ではエネルギー物質は酸化され熱に変換されます。一方、NOは脂肪生成を抑制します。NOはこれらのメカニズムにより強力に脂肪の蓄積を抑えたり脂肪を減少させたりすることで、肥満を抑制したり体脂肪を減らすと考えられます。(文献の図を改変)

  一方、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進し、脂肪から脂肪酸への分解を促進し脂肪が燃えやすくします。加えて、成長ホルモンは筋肉での燃焼効率を高めます。このように成長ホルモンを出すことによって減量はより促進されます。また、アルギニンはアディポネクチンを増やします。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助けます。アルギニンはGLP-1およびPYYの分泌を促進します。GLPー1およびPYYは主に下部消化管のL細胞というところから分泌されるホルモン(ペプチド)です。GLP-1は、胃から腸に食べ物が移行するのを遅くして食べ物が吸収されるのを遅くする作用を示し、GLPー1およびPYYは食欲を抑える作用があり、これらの作用によって体重を減少させます。

  このように、アルギニンは、画期的な抗肥満成分であると考えられます。

 

(文献、資料)

1."Defective mitochondrial biogenesis. A hallmark of the high cardiovascular risk in the metabolic syndrome?" Circ. Res., 100, 795 (2007).
2."Nitric oxide and energy metabolism in mammals" BioFactors, 39, 383 (2013).

 

1.絶対やせるダイエット法とは

 

1)現在最強の痩身法によってどのくらい痩せることができるでしょうか?

  なぜ肥るかの理由は簡単です。肥るのは摂取カロリーが消費カロリーよりも多いからです(つまり食べ過ぎです)。使い切れなかった余ったカロリー(エネルギー)が脂肪として蓄えられます。


  それでは摂取カロリーをゼロにすればどのくらい痩せるのでしょうか。ある断食道場の情報によりますと断食1週間(水しか飲まない)で体重の10~12%だそうです。体重が60kgの人で6~7kgくらいですね。

  また、薬〔マジンドールという医薬品:日本で唯一認められている抗肥満薬(食欲抑制薬)〕によって強制的に食欲を抑えた場合には、1週間で約0.5kg、14週間で4.6kg減量できるという肥満者を対象にした臨床試験データがあります。しかし、マジンドールは副作用が強く依存性があるために、その適応になる患者は「あらかじめ適用した食事療法および運動療法の効果が不十分な高度肥満者(肥満度が+70%以上またはBMIが35以上)における食事療法および運動療法の補助」に限定されています。、

  このように、絶食によってカロリーを全く摂らないというのは最強の痩身法といえるかもしれませんが、普通の人がそうそうやれるものではありません。また、薬で痩せようと思っても高度肥満者(肥満度が+70%以上またはBMIが35以上)に限定されていますし、副作用も強くて簡単に使えるものではありません(使おうと思ったら医師の処方箋が要ります)。

 

2)普通の健康な人のための”科学的に見た必ず痩せる減量法”

  普通の健康な人が無理せず簡単にやれる”減量(肥満改善)の王道”はやはり『カロリー制限(ダイエット)』と『運動』しかありません。しかし、これもやみくもにやっては徒労に終わることになりかねません。これにも科学の知識がいります。まず、自分の1日の基礎代謝量がどのくらいかを考えます。おおよその目安は、成人男性で1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度です。基礎代謝量とは、適正室温(約25℃)の部屋で、早朝空腹時に、安静覚醒状態で、仰臥時(あおむけに寝ている状態)に測定した代謝量で、生きるために最低必要なエネルギーの量です。そのため体を動かしたり運動したりするとこれより多くのエネルギーが要ります。例えば、座っていると基礎代謝量の1.2~1.4倍、立っていると1.6倍、歩いていると2.4倍、ジョッギング程度で約5倍、100m競争になりますと約200倍のエネルギーが必要になります。なお、基礎代謝量は、体重によって変化しますが、総体重よりも除脂肪体重(脂肪を除いた筋肉や骨などの重さ)と強い相関があります。そのため、体重が同じでも体脂肪が多い人では少ない人に比べ基礎代謝量は低くなります。逆に、体重に占める筋肉の量が多いほど基礎代謝量が大きくなるということになります。〔参考文献:生理学(真島英信著)、生化学辞典(東京化学同人)、「日本人の食事摂取基準」(2010年版)(厚生労働省)など〕。


  減量の際の目安となる摂取エネルギーは通常基礎代謝量です。つまり、成人男性で1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度を1日の摂取カロリーの目安とします(これは糖尿病食によって簡単に達成できます。自分で作るのが面倒な人はレトルト食品がありますのでそれを利用してください)。つまり、この摂取カロリーだと、体を動かせば動かすほど体は摂取したエネルギー(基礎代謝量)では足りず、貯蔵してある脂肪やグリコーゲンやタンパク質を分解してエネルギー源にしなければならないからです(つまり痩せることになります)。脂肪は脂肪酸に、グリコーゲンはブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に分解されエネルギー源として使われます。

  通常、あまり運動をしない人の1日のエネルギー必要量(成人では総エネルギー消費量に等しい)は2,100~2,600kcal程度(成人男子)または1,600~2,000kcal程度(成人女子)(あまり運動しなくても個人によって身体活動レベルに大きな差があるため、エネルギー必要量にも比較的大きな差があります)、適度な運動(1日1時間程度のジョッキングに相当)をする人の場合は2,800~3,000kcal程度(成人男子)または2,200~2,300kcal程度(成人女子)ですので、通常のカロリー制限(成人男性で1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度)の場合、運動をあまりしない人で600~1,200kcal程度(成人男性)または500~900kcal程度(成人女性)、適度な運動をする人で1,300~1、600kcal程度(成人男性)または1,100~1,200kcal程度(成人女性)がエネルギー不足になり、この分が痩せるということになります。〔参考文献:「日本人の食事摂取基準」(2010年版)(厚生労働省)など〕。

  脂肪1gで9kcal、糖質1gで4kcal、タンパク質1gで4kcalのエネルギーを生成するので、通常、不足分をこれらの成分の消費で補うことになります。例えば、脂肪とタンパク質+糖質が2分の1ずつエネルギー供給源となったとき、100kcalのエネルギーを供給するのに脂肪が5.6g、タンパク質+糖質が12.5g必要となります。合計18.1g痩せることになります(実際には体の中では脂肪やタンパク質や糖質を取り巻いている成分がありますのでこれらも同時に減りますのでもう少し体重は減少することになります)。

  このように、通常のカロリー制限(ダイエット)(成人男性で1日1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度)の場合、運動をあまりしない人で1日の減量の目安は110~220g程度(成人男性)または90~160g程度(成人女性)、適度な運動をする人で240~290g程度(成人男性)または200~220g程度(成人女性)となります。つまり、しっかりカロリー制限(ダイエット)(1日の摂取カロリーを基礎代謝量にする)と運動(1時間程度のジョッギングをする)をすれば1ヶ月6~9kgの減量も可能です。また、運動をあまりしない人(運動が嫌いな人や運動する時間がない人など)でも、カロリー制限だけで1ヶ月3~7kg程度(成人男性)または3~5kg程度(成人女性)の減量が可能です。(但し、以上の計算値は理論値です)

  しかし、ダイエット(カロリー制限)には様々な問題点があります。それはダイエット時の筋肉の減少と健康障害です。以下それについて説明します。

 

3)ダイエット(カロリー制限)の問題点

  カロリー制限(ダイエット)には以下のような様々な問題点があります。

・筋肉の減少

  カロリー制限(ダイエット)によって減量を行うと、最初は順調に減量していきますがあるところまで来るとあまり減量しなくなります(停滞期)。この原因は、体が基礎代謝量を下げたり、食べ物の吸収率を上げたりして摂取カロリーの不足を補おうとするからです。基礎代謝量が減る大きな原因に筋肉量の減少があります。これは、タンパク質がエネルギー消費に使われた結果です。エネルギー消費は筋肉において最も多いため、筋肉が減少するとエネルギー消費も減少するからです。筋肉の減少はリバウンド後の太りやすい体の原因ともなります。これは、摂取カロリーを元に戻したとき、減少した筋肉の代わりに脂肪が蓄積されることによって起こります。これによってさらに痩せにくい体になってしまいます。また、筋肉が減少することで筋力が低下したり(体力の低下や疲れやすい体などの原因になります)、スタイルが悪化(メリハリのない体つき。女性では女性らしい曲線美が損なわれる)したりします。特に、運動をしないでカロリー制限だけで痩せようとした場合、筋肉の減少量が大きくなります。

  この停滞期、リバウンド後の痩せにくい体、筋力の低下、スタイルの悪化などを防ぐには、ダイエット時にいかに筋肉量を維持するかにあります。それには、タンパク質中心のダイエット食にするとともに、運動して筋肉の減少ができるだけ少なくなるようにします(ダイエット時に運動も行うことをお勧めする理由は、カロリー消費を増やすためだけではなく、筋肉の減少をできるだけ少なくするためです)。しかし、これだけでは筋肉の減少を十分に防ぐことはできません。つまり、通常のダイエットではどんなに工夫しても筋肉の減少を防ぐことは困難です。

・不健康になる

  ダイエットしている時には、肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)などの健康障害を起こしやすくなります。これはダイエットによる筋肉量の減少、栄養の偏り、栄養不足などによって肌の異常、免疫力の低下、体力の低下、骨密度の減少などが起こるためです。


4)理想的なダイエット法

  理想的なダイエットとは、筋肉の減少がなく、脂肪だけが減少することです。加えて、健康的に痩せることができ、肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)などの健康障害を起こさないことです。

 

 

(ご参考)脂肪のみがエネルギー源として使われた場合の減量の程度(理論値)

  通常のダイエットではどんなに工夫しても減量の際のエネルギー源としては脂肪だけでなく、筋肉やグリコーゲンが使われ、様々な問題を引き起こしますが、もし、脂肪だけがエネルギー源として使われるような画期的な方法が見つかったときは(これまでこのような方法はなかったと考えられます)、これらのダイエットの問題点は一挙に解決することになります。それでは脂肪だけがエネルギー源として使われると仮定した場合の体脂肪の減少の程度について理論的に計算してみます。

  脂肪1gで9kcalのエネルギーを生成しますので、100kcalのエネルギーを全て脂肪でまかなうとすると、脂肪が11.1g必要となります(実際には体の中では脂肪を取り巻いている成分がありますのでこれらも同時に減りますのでもう少し体重は減少することになります)。

  つまり、通常のカロリー制限(ダイエット)(成人男性で1日1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度)では、運動をあまりしない人で1日の体脂肪の減少量の目安は70~130g程度(成人男性)または60~100g程度(成人女性)、適度な運動をする人で140~180g程度(成人男性)または120~130g程度(成人女性)となります。つまり、しっかりカロリー制限(ダイエット)(1日の摂取カロリーを基礎代謝量にする)と運動(1時間程度のジョッギングをする)をする人で1ヶ月4~5kg程度の体脂肪量の減少となります(半年では24~30kg程度の体脂肪減少量となります)。また、運動をあまりしない人(運動が嫌いな人や運動する時間がない人など)では、カロリー制限(1日の摂取カロリーを基礎代謝量にする)だけで、1ヶ月2~4kg程度の体脂肪減少量となります(半年では12~24kg程度の体脂肪減少量となります)。(但し、以上の計算値は理論値です)

 

 

2.ダイエットの革命『アルギニンダイエット』

1)ダイエットの問題点を解決し、肥満を改善する画期的ダイエット成分『アルギニン』

  アルギニンは、ダイエット時に一緒に摂取することで、筋肉を減らさないで脂肪のみを減らし、肥満を強力に改善する画期的な働きがあることが明らかになりました。これによってリバウンドやスタイルの悪化の心配が少なくなります。また、アルギニンはダイエット時に起こり易い肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)などの健康障害を防ぐことが期待されます。このような画期的な働きをするダイエット成分はアルギニンが初めてと考えられます。

  実際、肥満した人(16人:女性12人、男性4人)を対象とした臨床試験で、ダイエット(1日1,000kcal)と運動(1日1時間半の運動を週に5日)に加えアルギニン(1日8.3g摂取)を一緒に摂ったところ、3週間で体脂肪が3kg減少しましたが、筋肉の減少はほとんどありませんでした。また、ウェスト(ウエスト周囲径)は8.3cm減少しました。一方、ダイエットと運動だけの場合(肥満した人17人:女性13人、男性4人)、体脂肪は2.1kg減少しましたが、体脂肪以外の部分(主に筋肉)も1.7kg減少しました。また、ウェスト(ウエスト周囲径)は3.2cmしか減少しませんでした。

  〔この臨床試験では、アルギニンをダイエット時に一緒に摂取することで脂肪以外の部分(主に筋肉)はほとんど減少せず、体脂肪のみが減少しましたが、その減少量(3週間で-3kg)は上記〔(ご参考)脂肪のみがエネルギー源として使われた場合の減量の程度(理論値)〕の方法で計算した理論値(3週間で-3kg程度)とほぼ一致しましたので、上記の理論値の正しさが証明されたことになります〕

  このようにダイエットと運動だけで痩せようとした場合、脂肪だけでなく脂肪以外の部分(主に筋肉)も減少し、リバウンドが起こり易くなったりスタイルが悪くなったり、さらに筋力が低下して体力が低下しますが、この時アルギニンを一緒に摂取することで筋肉の減少がほとんど無くなり、脂肪だけがほぼ特異的に減少するようになり、これらの問題が解決できることになります。また、アルギニンの摂取によって、ダイエットと運動だけの場合に比べ、脂肪の減少量はさらに大きくなり(肥満改善効果がさらにが高くなる)、ウェスト周りもより細くなりスタイルが良くなるという、特に女性にとって嬉しい効果もあります。

  また、ダイエット時にはリバウンドの問題やスタイルの悪化だけでなく、肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)など健康障害を起こしやすくなります。これはダイエットによる筋肉量の減少、栄養の偏り、栄養不足などによって肌の異常、免疫力の低下、体力の低下、骨密度の減少などが起こることで生じますが、アルギニンはこれらを防ぐことができます。アルギニンは、筋肉量を維持し、肌荒れを防ぎ、免疫力を高め、骨を強くしてこれらの問題を防ぎます(アルギニンのこれらの働きについては詳しくは 『アルギニンで若返る!』をご覧下さい)。

  このようなアルギニンによる脂肪特異的減少効果(体重減少効果)や健康障害予防効果には、一酸化窒素※1、成長ホルモン※2、アディポネクチン※3、あるいは最近痩せるホルモンとして注目されているGLP-1※4、PYY※5などの働きが関係していることが考えられています。例えば、アルギニンの強力な脂肪減少効果や体重減少効果は主に一酸化窒素、成長ホルモン、アディポネクチン、GLP-1、PYYの働きが、筋肉保持効果は成長ホルモンの働きが、健康障害予防効果は主に一酸化窒素および成長ホルモンの働きが関係しているものと考えられます。
  すなわち、アルギニンは、一酸化窒素、成長ホルモン、アディポネクチン、GLP-1、PYYなどの痩せるホルモンの相乗効果によって体脂肪を強力に減少させ体重を減少させるものと考えられます。


※1 一酸化窒素:アルギニンは、褐色脂肪組織を増やします。アルギニンは、体内で一酸化窒素になり、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変化させる可能性が示されています。また、アルギニンは、脂肪組織での脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)に関係するさまざまな遺伝子の発現を高めます。これらの結果、アルギニンはエネルギーの消費を促進し、脂肪蓄積を減らし肥満を改善するものと考えられます。

 

※2 成長ホルモン:成長ホルモンは脳の下垂体にありますが、アルギニンはその分泌を促進し、減量を効率的にするために働きます。成長ホルモンは減量中の筋肉の減少を防いで基礎代謝量の減少を防ぎます。また、脂肪から脂肪酸への分解を促進し脂肪が燃えやすくします。加えて、成長ホルモンは筋肉での燃焼効率を高めます。このように成長ホルモンを出すことによって減量はより促進されます。アルギニンは体に必要なアミノ酸の一つですが、成長ホルモンを最も確実にそして強力に出す成分として病院でも使われているものです。そして、アミノ酸ですので安全性が高いです。成長ホルモンについてもっと知りたい方はこちらをご覧下さい→「アルギニンは成長ホルモンを強力に増やします!」。

 

※3 アディポネクチン:アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助け、肥満、糖尿病、動脈硬化などを防ぎ、メタボリックシンドロームを抑える働きがあるといわれています。ところが肥満、特に腹部肥満の人でアディポネクチンが減少し、これが肥満(腹部肥満)によるメタボリックシンドロームの大きな原因の一つであることが示されてきています。そのためこれを増やすことで肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できます。

 

※4 GLP-1:GLP1は主に下部小腸に存在するL細胞というところから分泌されるホルモン(ペプチド)です。GLP-1は、胃から腸に食べ物が移行するのを遅くして食べ物が吸収されるのを遅くする作用と、食欲を抑える作用があり、これらの作用によって肥満を抑え、体重を減少させます。

 

※5 PYY:PYYは主に下部腸管と直腸のL細胞から分泌される食欲を抑えるホルモン(ペプチド)です。肥満者ではPYYの血中濃度や食後の分泌増加が少なく、これが肥満者の食べ過ぎに関係していると考えられています

 

【注】

  アルギニンは、以下の様々な痩せるホルモンの働きを介して痩せる効果(脂肪特異的体重減少作用)を示すと考えられますので、それぞれのホルモンの働きについてより詳しく説明します。

①成長ホルモンの痩せる働き
  成長ホルモンは、筋肉増強作用、脂肪分解作用、食欲抑制作用などの働きを示します。成長ホルモンで筋肉を増やすと、エネルギーを消費しやすくなり、肥りにくい体質になります。脂肪分解作用により脂肪が分解され脂肪が減少します(ただ、分解された脂肪(遊離脂肪酸)は使われないとまた脂肪に戻ってしまいますので、有酸素運動によって燃焼させることで脂肪減少効果はより強く現れることになります)。食欲抑制効果で摂取カロリーが減少します。以上の働きで、成長ホルモンは肥満改善効果(痩せる効果)を示すと考えられます。

  なお、上に述べましたように、成長ホルモンの働きを強く出すには有酸素運動は欠かせません。それによってより強く成長ホルモンの痩せる効果を実感できるでしょう。

②アディポネクチンの痩せる働き
  アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助け、肥満、糖尿病、動脈硬化などを防ぎ、メタボリックシンドロームを抑える働きがあるといわれています。ところが肥満、特に腹部肥満の人でアディポネクチンが減少し、これが肥満(腹部肥満)によるメタボリックシンドロームの大きな原因の一つであることが示されてきています。そのためこれを増やすことで肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できます。

③GLP-1の痩せる働き
  GLP-1は、食事摂取に反応して消化管の上皮細胞から分泌されるペプチドホルモンであり、血糖値に依存してインシュリン分泌を増強させ、肝臓や末梢の筋肉、脂肪組織への糖の取り込みを促進させます。一方、GLP-1は、胃から腸に食べ物が移行するのを遅くして食べ物が吸収されるのを遅くする作用と、食欲を抑える作用があり、これらの作用によって肥満を抑え、体重を減少させます。
 
PYYの痩せる働き
  PYYは主に下部腸管と直腸のL細胞から分泌される食欲を抑えるホルモン(ペプチド)です。肥満者ではPYYの血中濃度や食後の分泌増加が少なく、これが肥満者の食べ過ぎに関係していると考えられています〔つまり、PYYは食欲を調節(抑制)して食べ過ぎを防いでいると考えられます。そのため、PYYの分泌が少ない肥満者では食欲の調節(抑制)が効かず、食べ過ぎることで肥満になると考えられます〕。PYYを人に注射しますと、食事の摂取量が約30%抑制されることが示されています(日内会誌 100:928~933. 2011)。

④アルギニンのその他の痩せる働き
  アルギニンは、褐色脂肪組織を増やします。アルギニンは、体内で一酸化窒素になり、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変化させる可能性が示されています(脂肪組織には2種類あって、白色脂肪組織は脂肪を貯めこみますが、褐色脂肪組織は脂肪を燃焼させます。そのため、褐色脂肪組織を多く持っている人は肥りにくいといわれています)。また、アルギニンは、脂肪組織での脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)に関係するさまざまな遺伝子の発現を高めます。これらの結果、アルギニンはエネルギーの消費を促進し、脂肪蓄積を減らし肥満を改善するものと考えられます。




2)アルギニンの画期的な抗肥満効果についての特徴のまとめ

①アルギニンは脂肪を減少させ、抗肥満効果を示します。

②アルギニンによる体重の減少分はほとんどが脂肪で、他の部分(筋肉など)の減少はほとんどありませんでした。このことから、アルギニンによって痩せても、その後のリバウンドやプロポーションの崩れの心配は少ないと考えられました。

③アルギニンには、他の成分(タンパク質など)より、脂肪を優先的に消費するようにする働きがあるものと考えられました(より強力な抗肥満効果を示します)。

④アルギニンは、摂取し続けることで、脂肪を強力に減少させ続けることが期待されます。

⑤アルギニンは褐色脂肪組織を増やし(新しいメカニズム)、エネルギー消費のプロセスを促進することで、エネルギーの消費を増やし、脂肪を減少させて抗肥満効果を示すと考えられます。

⑥アルギニンはダイエット時に起こり易い肌荒れ、疲れやすい、何もやる気が起こらない、骨が弱くなる(骨粗しょう症の危険)などの健康障害を防ぐことが期待されます。

⑦アルギニンのこれらの働きには、一酸化窒素、成長ホルモン、アディポネクチン、GLP-1、PYYなどのホルモンが関係していることが考えられています。

⑧このような画期的な働きをするダイエット成分はアルギニンが初めてと考えられます。

⑨アルギニンはアミノ酸で、体に必要な体の成分のため、安全性に問題はないと考えられ、安心して摂取できます。実際数多くの臨床試験でアルギニンによると考えられる副作用はほとんどありませんでした(Shao A et al., Risk assessment for the amino acids taurine, L-glutamine and L-arginine. Regul Toxicol Pharmacol, 50, 376 (2008)



※アルギニンの抗肥満効果についての詳しい解説は『ダイエットの革命:脂肪だけを減らして筋肉を減らさない『アルギニンダイエット』!』をご参照下さい。


3)『アルギニンダイエット』の方法

①ダイエット(カロリー制限)と運動をしっかりやって、健康的にしっかり痩せたい人の場合

  ダイエットにおける摂取カロリーは基礎代謝量(成人男性で1日1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度)です。運動は1日1時間程度のジョッキングに相当する運動をできるだけ毎日(または、1日1時間半程度のジョッキングに相当する運動を週に5日程度)行います。アルギニンの摂取量は1日につき体重1kgあたり0.08~0.1g程度とします(例えば、体重60kgの人で1日に5~6g程度のアルギニンを摂取します)。これを、1日1~3回にわけ、食前、食後、または就寝前などに摂取します。目標とする体重の減少量(体脂肪のみ減少、筋肉は減少させない)は1ヶ月に4~5kg程度、半年で24~30kg程度です。

  ”さあ、頑張って健康的にしっかり痩せましょう”

(ご参考)目標の体重に達した後その体重を維持したいとき、運動習慣(1日1時間程度のジョッキングに相当)のある人の場合、1日の摂取カロリーの目安は、1日の消費カロリー相当量(エネルギー必要量)〔2,800~3,000kcal程度(成人男子)または2,200~2,300kcal程度(成人女子)〕となります。この場合、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが取れて体重が維持されることになります。
  なお、太りやすい体の人は太りにくい体とすることで肥満しにくくなります(太りにくい体とは同じカロリーを摂取しても脂肪が蓄積されにくい体のことです)。太りにくい体にするには、脂肪が燃焼し易い体にすることです。アルギニンは脂肪の燃焼を促進しますので、太りにくい体にすることが期待できます(アルギニンが太りにくい体にすることの示唆は下記データ(3.アルギニンの肥満改善効果のデータ
によって示されています)。そのため、目標体重に達してもアルギニンを摂取し続けることで太りにくい体になり、適正体重を維持することがより楽になるものと考えられます。

  ”適正体重を維持して健康的な生活を送りましょう!!”

②痩せるのにダイエット(カロリー制限)はやってもいいが、運動はあまりやりたくない(またはやる時間がない)人の場合

  ダイエットにおける摂取カロリーは基礎代謝量(成人男性で1日1,400~1,500kcal程度、成人女性で1,100kcal程度)です。そのほかはこれまでのライフスタイルを続けます。アルギニンの摂取量は1日につき体重1kgあたり0.08~0.1g程度とします(例えば、体重60kgの人で1日に5~6g程度のアルギニンを摂取します)。これを、1日1~3回にわけ、食前、食後、または就寝前などに摂取します。目標とする体重(体脂肪)の減少量は1ヶ月2~4kg程度、半年では12~24kg程度です(ライフスタイルによって痩せる程度は変わると考えられます。つまり、身体活動レベルが高い人ほど、すなわち良く動く人ほど痩せる程度は大きいと考えられます)。
”さあ、ダイエットをしっかりやって、健康的にぼちぼち痩せましょう”

(ご参考)目標の体重に達した後その体重を維持したいとき、運動習慣のない人の場合、1日の摂取カロリーの目安は、1日の消費カロリー相当量(エネルギー必要量)〔2,100~2,600kcal程度(男子)または1,600~2,000kcal程度(女子)〕です。この場合、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが取れて体重が維持されることになります。なお、この場合摂取カロリーに差がありますが、あまり動かない人は少ないほうの、良く動く人は多いほうのカロリーにしてください。
  なお、太りやすい体の人は太りにくい体とすることで肥満しにくくなります(太りにくい体とは同じカロリーを摂取しても脂肪が蓄積されにくい体のことです)。太りにくい体にするには、脂肪が燃焼し易い体にすることです。アルギニンは脂肪の燃焼を促進しますので、太りにくい体にすることが期待できます(アルギニンが太りにくい体にすることの示唆は下記データ
3.アルギニンの肥満改善効果のデータによって示されています)。そのため、目標体重に達してもアルギニンを摂取し続けることで太りにくい体になり、適正体重を維持することがより楽になるものと考えられます。

  ”適正体重を維持して健康的な生活を送りましょう!!”

③ダイエットも運動もやりたくないがアルギニンを飲むだけで痩せたい人

  アルギニンはこれまでのデータ〔下記データ3.アルギニンの肥満改善効果のデータ)〕から見て、特にダイエットや運動をしなくても肥満を改善することが期待できますが(勿論、上記の①や②に比べて体脂肪の減少量は少なくなることが予想されます)、どのくらい脂肪を減らすか(肥満を改善するか)については、体質の違い(個体差)、ライフスタイルの違い、アルギニンの摂取量や飲み方、飲む期間などによって変わると考えられますので、興味がある方は各自アルギニンを飲んで試してみてください。なお、一番問題なのはアルギニンを飲んでいるからと安心して余計食べることです。これでは痩せるどころかかえって肥ってしまうことになりかねません。やはり、確実に痩せるには、ダイエットと運動を行うことを是非お勧めします。


※最近開発された「進化型・次世代型スーパーアルギニンサプリメント」は、アルギニンの重大な問題点を克服し、飲んで直ぐに働き、超強力(アルギニンの6~8倍程度以上)、超持続(アルギニンの2倍程度)で、長期間(3ヶ月程度以上)強力な働きが期待できるため、アルギニンの摂取量も6~8分の1程度(例えば、体重60kgの人で1日に1g程度のアルギニン)で良いと考えられます(「進化型・次世代型スーパーアルギニンサプリメント」について詳しくは「進化型・次世代型「スーパーアルギニンサプリメント」の開発 ーアルギニンの問題点とその克服ー」をご覧ください)。


◎アルギニンを摂取する場合の注意点
  これについては『アルギニンサプリメントの正しい選び方』をご覧ください。

 

3.アルギニンの肥満改善効果のデータ(文献)
 

1)Fuらは、アルギニンが、肥満ラットの体脂肪と体重を減少させ肥満を改善することを示しました(J Nutr, 135: 714-721, 2005

  肥満ラット(Zucker diabetic fatty rat※)に10週間アルギニンを水に溶かして飲ませました。ラットの体重は、アルギニンを飲ませ続けたとき、4、7、10週目に、アルギニンを飲ませなかった場合に比べ、それぞれ6、10、16%減少しました。アルギニン摂取(10週間)によって腹部脂肪重量は45%減少し、血液中のブドウ糖(血糖値)、中性脂肪、および脂肪酸(FFA)はそれぞれ25%、23%、および27%低下しました。アルギニンの摂取(10週間)によって、脂肪組織の脂肪分解が22~24%増加し、ブドウ糖と脂肪酸(オクタノエート)の酸化(燃焼)がそれぞれ34~36%および40~43%増加しました。
  アルギニンの摂取(10週間)によって、脂肪組織での脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)に関係するさまざまな遺伝子(NOS-1、HO-3、AMPKK、PGC-1α)の発現が上昇しました。
  これらの結果から、アルギニンは脂肪組織での脂肪分解や脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)を促進することで、脂肪(特に腹部脂肪)を減少させ、肥満(特に腹部肥満)を改善することが明らかにされました。

※Zucker diabetic fatty rat:遺伝的に食欲を抑制するホルモン(レプチン)の働きが悪く、過食(食べ過ぎ)によって肥満し2型糖尿病にもなります。ヒトの肥満、肥満2型糖尿病、メタボリックシンドロームなどのモデルとして使われ、医薬品やサプリメントなどが肥満、肥満2型糖尿病、メタボリックシンドロームなどに効果があるかどうかの試験などに使われます。
 
(解説)
アルギニンは、成長ホルモンの分泌促進や一酸化窒素(NO)などの働きを介して、脂肪の分解、筋肉の増加、代謝の促進などにより、体脂肪や体重を減少させ、望ましいプロポーションをつくることが期待されています。そのため、アルギニンはダイエット時における強力なサポート役として期待されます。
  本文献は、肥満ラットで、アルギニンは、脂肪組織での脂肪分解や脂肪やブドウ糖の酸化(燃焼)を促進することで、体脂肪(特に腹部脂肪)や体重を大幅に減らすことを示しました。このことは、アルギニンが人においても体脂肪(特に腹部脂肪)や体重を減らすことが期待できることを示しています。アルギニンは、さらに、血糖値や血中の中性脂肪も減少させたことから、高血糖や高脂血症も改善することが期待されます。これらのことからアルギニンは肥満の改善だけでなくメタボリックシンドロームの改善にも大変有用であることが期待されます。アルギニンは生体成分(体に必要なアミノ酸)であり、また、安全性が高く副作用の心配がほとんど無いため安心して摂取できます。



2)Jobgenらは、アルギニンが、カロリーのとりすぎで肥満になることを防ぐことを明らかにしました(J Nutr, 139: 230-237, 2009.)

  ラット(SD rat※)に15週間高脂肪食を食べさせました。その結果、低脂肪食を食べさせたラットに比べて体重は18%増加し、脂肪(白色脂肪※※)は74%増加しました。次いで、このラットに12週間アルギニンを飲ませました。その結果、アルギニンを飲ませなかったラットでは12週間でさらに脂肪(白色脂肪)が98%増加しましたが、アルギニンを飲ませたラットでは脂肪(白色脂肪)は35%しか増えませんでした。アルギニンを飲ませたグループでは、飲ませなかったグループに比べ、白色脂肪の増加が64%減少しました。一方、筋肉量(ヒラメ筋)や
褐色脂肪※※はそれぞれ13%および34%増加しました(体重に対する重量比)。その結果、アルギニンを飲ませることで、高脂肪食を食べさせたことによるラットにおける脂肪の増加分はほぼ完全に抑制され、高脂肪食を食べさせたラットと低脂肪食を食べさせたラットの脂肪率(体重に対する重量比)はほとんど同じでした。

  一方、低脂肪食を食べさせたラットにおいても、アルギニンの摂取は体重や脂肪の増加を抑制し(それぞれ68%および65%抑制)、筋肉量(ヒラメ筋)や褐色脂肪※※をそれぞれ15%および32%増加しました(体重に対する重量比)。

  また、アルギニンを飲ませたラット(低脂肪食または高脂肪食を食べさせたラット)では、アルギニンを飲ませないラットに比べ、血液中のブドウ糖(血糖値)および中性脂肪が低下しました。さらに、アルギニンの摂取は、低脂肪食または高脂肪食を食べさせたラットにおいて、ブドウ糖負荷試験における耐糖能をを改善しました。

  このように、アルギニンは、肥満の状態であっても、そうでない場合であっても、体重や脂肪の増加を抑制し、筋肉や褐色脂肪の割合を増加させました。また、血糖値や中性脂肪を低下させ、耐糖能を改善しました。


SD rat:普通のラットです。通常の人と同じように、普通の食事では肥満になりませんが、高カロリーの食事を食べ続けると肥満になります。

※※脂肪:脂肪には白色脂肪と褐色脂肪がありますが、白色脂肪が脂肪の大部分を占めます。白色脂肪は、脂肪をエネルギーとして蓄える、いわば脂の貯蔵庫ですが、その過剰な増加は肥満の原因となります。一方、褐色脂肪は逆にそれを分解して熱にする脂の燃焼組織なので、その働きによって肥満を改善します。



3)Lucottiらは、アルギニンが肥満した人の体脂肪と腹部肥満を減らし肥満を改善することを示しました( Am J Physiol Endocrinol Metab, 291: E906 - E912, 2006

  上記の文献にありますように、すでにFuらは、アルギニンが肥満ラット(Zucker diabetic fatty rat※)の体脂肪と体重を減少させることを示しました(J Nutr,  135: 714-721, 2005)。本文献では、Lucottiらは、アルギニンが肥満した人で体脂肪とウェスト周囲径(腹部肥満)を減らし肥満を改善することを示しました。すなわち、アルギニンは動物のみならず人でも肥満を改善することが明らかとなりました。

  肥満した患者(33人、2型糖尿病を併発)を21日間の低カロリー食(1日1,000kcal)と運動療法(1日1時間半の運動を週に5日)の試験に参加させました。これらの患者は2つのグループに分けられ、一方には1日8.3gのアルギニンを摂取させました(16人:女性12人、男性4人)(アルギニングループ)。また、他方にはプラセボ(アルギニンが入ってない偽薬)を摂取させました(17人:女性13人、男性4人)(プラセボグループ)。試験は二重盲検法※1によって行われました。試験期間中これらの患者には副作用はありませんでした。

  その結果、低カロリー食と運動療法(プラセボグループ)によって体重(3.7kg減少)および体脂肪量(2.1kg減少)は明らかに(統計的に有意に)低下し肥満が改善されました。

  一方、低カロリー食と運動療法に加え、アルギニンを1日8.3g毎日摂取させると(アルギニングループ)、低カロリー食と運動療法(プラセボグループ)の場合に比べ体重の減少量はほぼ同程度かやや少なかったですが(3kg減少)、体脂肪量(3kg減少)やウエスト周囲径(8.3cm減少)〔プラセボグループの場合のウエスト周囲径の減少量は3.2cm〕はさらに大きく減少し(統計的に有意に)肥満はさらに改善されました。

  プラセボグループの場合、体重の減少量(3.7kg減少)のうち体脂肪の減少分は57%(2.1kg減少)でしたが、アルギニングループでは体重減少(3kg減少)のほぼ全量(3kg減少)が体脂肪の減少によるものでした。このことは低カロリー食と運動療法だけの場合(プラセボグループ)脂肪だけでなく脂肪以外(主に筋肉)の部分も減少しますが、低カロリー食と運動療法に加えアルギニンを摂取すると(アルギニングループ)脂肪だけがほぼ特異的に減少することを示しています。

  また、アルギニングループではアディポネクチン※2が40%増加(統計的に有意)していましたが、プラセボグループではほとんど変化はありませんでした。
  このように、アルギニンは肥満した人で体脂肪やウエスト周囲径(腹部肥満)を減少させて肥満を改善しました。また、肥満を防ぐ働きがあるアディポネクチン※2を増やしました。

※1:二重盲検法:医薬品やある成分の効果を正しく判定するための統計的手法です。プラセボ(効果が無い偽薬)によるプラセボ効果(思い込み効果)を除くために、医者にも患者にもどちらが効果のある「被験薬」で、どちらが効果の無い「プラセボ」であるか、分からないようにして、治験(臨床試験)を進める方法です。医薬品やある成分をプラセボ(効果が無い偽薬)と同時に投与してその効果を判定します。医薬品やある成分の効果が、プラセボの効果よりも統計的に明らかに(有意に)高ければ医薬品やある成分は正しく効果があるということになります。

※2:アディポネクチン:アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン(善玉ホルモン)で、筋肉や肝臓の細胞が脂肪を燃焼するのを助け、肥満、糖尿病、動脈硬化などを防ぎ、メタボリックシンドロームを抑える働きがあるといわれています。ところが肥満、特に腹部肥満の人でアディポネクチンが減少し、これが肥満(腹部肥満)によるメタボリックシンドロームの大きな原因の一つであることが示されてきています。そのためこれを増やすことで肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できます。(参考文献:J Clin Invest, 116: 1784-1792, 
2006など)

 

(解説)
  肥満はスタイル上の問題だけでなく、糖尿病、高血圧、高尿酸血症、動脈硬化症、脂肪肝、変形性膝関節症、睡眠時無呼吸症候群、がんなどになる危険性が大きく高まります。また、腹部脂肪の増加はメタボリックシンドローム(高脂血症や高血圧、高血糖など動脈硬化性疾患の発症リスクを高める疾患)のリスクを高めます。このように、肥満、特に腹部肥満はスタイル面だけでなく、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞など致死性の病気を引き起こします)の大きな原因となることから、早急に改善する必要があります。
  肥満の改善(体脂肪の減少)を行うための最も確実な方法は、摂取カロリーを抑え〔低カロリー食(ダイエット)〕、運動によって余分なカロリーを消費することですが、現実にはなかなか体重は減らないのが実情です。そこでサプリメントなどでダイエットと運動の効果を高めて肥満を改善しようといろいろ試みられていますが、本当に効果があるのかどうかを示すエビデンス(医学的な証拠)が示されているものはほとんどないのが現状です(動物では効果があっても人での効果が示されたものはほとんどありません)。
 
  アルギニンは、すでにFuらによって、肥満ラット(Zucker diabetic fatty rat:遺伝的に肥満し2型糖尿病にもなります)の体脂肪と体重を減少させることが示されていました(J Nutr, 135: 714-721, 2005)。
 
  本文献では、Lucottiらは、アルギニンが肥満した人で体脂肪とウエスト周囲径(腹部肥満)を減らし肥満を改善することを示しました。またその働きの一部にはアルギニンのアディポネクチン(善玉ホルモン)増加作用が関係している可能性が示されました。
 
  アルギニンによる肥満改善作用の特徴は、ダイエットだけの場合、あるいはダイエットと運動を組み合わせた場合にも体重減少の半分近くは筋肉などの脂肪以外の部分の減少ですが、アルギニンでは体重減少のほぼ全てが脂肪の減少によるものであるということです。これは、減量において筋肉や骨など脂肪以外の部分の減少が体力の低下、リバウンド、スタイルの悪化(メリハリのない体型)、骨密度の減少((骨粗しょう症のリスク)などの大きな原因になるといわれていることから、アルギニンはダイエットにおけるこれらの問題点を解決する有効な手段となる可能性があるということです。これは通常のダイエットでは脂肪だけでなくタンパク質もエネルギーとして消費されますが、アルギニンの場合脂肪が優先的にエネルギーとして使われるということを示しています(アルギニンによって脂肪の燃焼が促進されます)。
 
  このように、アルギニンは、肥満によってスタイルに自信がもてなくなった人が肥満を改善するためだけでなく、腹部肥満で健康に黄信号や赤信号がともっている人(メタボリックシンドロームと診断された人)でも肥満の改善に是非お勧めしたいサプリメントです。アルギニンは生体成分(体に必要なアミノ酸)であり、安全性が高く副作用の心配がほとんどないため安心して摂取できます。なお、アルギニンは、ダイエットや運動と共に使用することによってより大きな効果が期待されるため、これらと一緒に使用されることをお勧めします。


4)アルギニンは、摂食抑制ホルモンGLP-1およびPYYの分泌を促進し、食事の摂取量を抑制します
 
4a)Clemmensenらは、マウスにおいて、アルギニンが摂食抑制ホルモンであるGLP-1を増やすことを明らかにしました(Endocrinology, 154: 3978-83, 2013)

  肥満・2型糖尿病モデルマウス(雄)(C57BL/6)を用いて試験が行われました。C57BL/6は高脂肪食を食べさせると肥満、高血糖、高インシュリン血症を引き起こしますので、ヒトの肥満や2型糖尿病のモデルとして広く使われています。

  通常食を食べさせて肥満していないマウスと、高脂肪食を食べさせて肥満したマウスを用いてアルギニンの効果を検討しました。

  マウスには生理食塩水またはアルギニンを経口投与し、その後ブドウ糖負荷試験も行いました。その結果、肥満していないマウスにおいて、アルギニンの投与はGLP-1の血中濃度を明らかに増加させました(アルギニン投与後15分で2.3倍の増加)。また、肥満したマウスでも同様に明らかに増加しました(アルギニン投与後15分で2.8倍の増加。生理食塩水の投与ではほとんど増加せず)。アルギニン投与後のGLP-1の量はブドウ糖負荷によってさらに増加しました(ブドウ糖負荷後15分で5倍の増加)。

  以上の結果から、アルギニン(経口投与)は、摂食抑制ホルモンであるGLP-1を増やすことが明らかとなり、アルギニンの肥満改善効果にGLP-1が関与している可能性が示されました。
 
 
4b)Alamshahらは、マウスおよびラットにおいて、アルギニンが摂食抑制ホルモンであるGLP-1およびPYYの分泌を促進し、食事の摂取量を減少させることを明らかにしました(Diabetes Obes Metab, 18: 508-18, 2016)
 
  マウスまたはラットに、アルギニンを摂取させますと、摂食抑制ホルモンであるGLP1とPYYの分泌が促進されました。また、アルギニンは、マウスおよびラットにおいて、摂食量を減少させました。また、高脂肪食で肥満にした肥満モデルマウス(雄)(C57BL/6)に、アルギニンを連続摂取させたとき、摂食量は減少しました。
 
 
4c)Aminらは、健常人において、アルギニンが摂食抑制ホルモンであるGLP-1とPYYを増やすことを示しました(Obesity, 26: 1721-1726, 2018
 
  健常人(男女9人)にアルギニン塩酸塩(3.6g、アルギニンとして3g)を摂取させ、二重盲検プラセボ比較試験下で、消化管ホルモン(GLP-1とPYY)の分泌を測定しました。前夜から絶食状態の被験者にアルギニンまたはプラセボを摂取させました。次いでその60分後に被験者に食事を満腹になるまで自由に摂らせました(30分以内)。消化管ホルモンの測定はアルギニン摂取後150分まで行われました。その結果、アルギニンの摂取は、プラセボに比べ、食事摂取後の血中GLP-1※レベルと血中PYY※※レベルを有意に増加させることが示されました。また、アルギニンは、12時間の摂取エネルギー量(約30%抑制)、特に脂肪摂取量(約40%抑制)を抑制する傾向を示しました。

  以上のことから、アルギニンは、食後のGLP-1とPYYの分泌を促進し、摂食量(特に脂肪の)を抑制することが期待できます。

 

※:GLP1は主に下部小腸に存在するL細胞というところから分泌されるホルモン(ペプチド)です。GLP-1は、胃から腸に食べ物が移行するのを遅くして食べ物が吸収されるのを遅くする作用と、食欲を抑えることで肥満を抑えます。

※※:PYYは主に下部腸管と直腸のL細胞から分泌される食欲を抑えるホルモン(ペプチド)です。肥満者ではPYYの血中濃度や食後の分泌増加が少なく、これが肥満者の食べ過ぎに関係していると考えられています〔つまり、PYYは食欲を調節(抑制)して食べ過ぎを防いでいると考えられます。そのため、PYYの分泌が少ない肥満者では食欲の調節(抑制)が効かず、食べ過ぎることで肥満になると考えられます〕。PYYを人に注射しますと、食事の摂取量が約30%抑制されることが示されています(日内会誌 100:928~933. 2011)。 

 

 
【解説】
 
  消化管には、食欲を調節する種々のホルモンが存在します(日内会誌 100:928~933. 2011)。その中で、アルギニンは、食欲を調節(抑制)する消化管ホルモンGLP-1とPYYの分泌を促進することが明らかにされました。
  
  GLP-1は、肥満を改善し体重を減少させます。そのため痩せるホルモンとして最近大変注目されています。GLP-1は、胃から腸に食べ物が移行するのを遅くして食べ物が吸収されるのを遅くする作用と、食欲を抑えることで肥満を抑えます。実際、GLP-1の安定性を高め薬として使用できるようにしたリラグルチド〔商品名ビクトーザ(ノボノルディスクファーマ)〕の臨床試験において、投与4週間で約2kg、12週で約3kgの体重減少が見られ、その後体重は減少し続けました(Int J Clin Pract, 65: 397-407, 2011)。
 

  アルギニンは体重減少作用、特に脂肪だけを特異的に減少させ、筋肉は減少させないという理想的な肥満改善作用(痩せる作用)を示しますが、その働きはこれまでアルギニンの一酸化窒素、成長ホルモン、およびアディポネクチン増加作用によるものと考えられてきました。

  しかし、上記文献で示されたように、アルギニンにはさらに摂食抑制ホルモンとして今話題のGLP-1やPYYも増やすことが明らかとなりました。
(GLP-1の一般向け話題として、たけしの「みんなの家庭の医学」(http://www.asahi.co.jp/hospital/onair/130730.html)があります。またその番組の内容を詳しく書いたサイト(http://www.youtube.com/watch?v=mXWUA7IIImwhttp://currentdiary.seesaa.net/article/370699847.htmlなど)があります。参考にしてください)。
 
  このように、アルギニンは、多数の痩せるホルモン(一酸化窒素、成長ホルモン、アディポネクチン、GLP-1、PYYなど)を増やすことで、その協同作用によって強力に肥満を改善し、やせる体質をつくるものと考えられました。
 
 

4.アルギニンのダイエット効果に関する摂取体験記
 

①50代女性(千葉県)

  太りぎみなのとお肌の衰えが気になっていたので飲み始めました(進化型「スーパーアルギニンサプリメント」)。すごく飲みやすくて美味しいです。特にダイエットはしてませんが飲み始めて3ヶ月位で6㎏やせました(^o^)。今は44㎏を維持してます。食べたいものを食べ飲みたいものを飲んでますが。また冷え性だったのが暑がりになりました。体脂肪が燃えてるな~て実感してます。またまた嬉しいことにお肌に張りが出てつるつるになりました。感謝感謝です。ずっと飲み続けます。

 

②30代男性(兵庫県、K様)

  これまでアルギニンの摂取を7ヶ月間続けてきましたが、現在までの変化をご連絡します。就寝前に4gから5gを飲んでいます。腹部脂肪の激減と体重低下(-3Kg)。アルギニンを飲み始めて3ヶ月ぐらいから腹部脂肪が急激に落ちました。ウエスト78cmから、68cmになり、ジーパンが32イ ンチできつかったのに、31インチでぶかぶかになり、30インチのものをかいました。1年前から、ス ポーツジムにかよってウエートトレーニングもしているので、筋肉は落ちていないのと思うのですが、ちょっと心配で食べる量を増やしてもウエストはどんどん減るので、食べるのを増や すのはやめました。もともとあまり食べない方ですし、カロリー制限したほうが長生きで きるみたいですから。胸囲は昨年からのトレーニングの成果もあり、93cmから101cmに増えました。

体重は、30代になってから、3kg増えた分が落ちて67kgになりました。身長182cmなので、70kg以上あったほうがよいかな と思ったこともありましたが、20代前半でいくら鍛えても67kgは超えなかったのでそれがベストなのかも知れません。
したがって、プロポーションとしては、20代前半の時とほぼ同等になりました。

 
 
◎私のアルギニン摂取体験記
 
  私の場合は(現在年齢73歳)、アルギニンを20年以上摂取していますが、食べたいものを食べ、特にダイエットはしていないにもかかわらず、身長170cmで体重は59~61kgを維持し続けていますので、恐らく現在ほとんど肥満しない体質が形成されているものと考えられます。

 
 
(2019年10月19日記)
 

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