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アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進することで、全身の代謝を促進し、脂肪を減らし、筋肉を増やし、骨を丈夫にし、元気を取り戻し、学習能力や記憶力を高め、全身を若返らせることが期待できます(下図を参照ください)。
アルギニンは、成長ホルモン不足でお悩みの方や、成長ホルモンをもっと欲しい方におすすめします。アルギニンはアミノ酸で、体に必要な体の成分のため、安全性に問題はないと考えられ、安心して摂取できます。実際数多くの臨床試験でアルギニンによると考えられる副作用はほとんどありませんでした。
【図の説明】
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進することで、全身の代謝を促進し、脂肪を減らし、筋肉を増やし、骨を丈夫にし、元気を取り戻し、学習能力や記憶力を高め、全身を若返らせることが期待できます。
(1)成長ホルモンとは
成長ホルモンは、脳にある下垂体というところで産生される、成長を促進したり、若さを保つために働くホルモンです。
成長期には成長ホルモンが盛んに分泌され身長はどんどん伸びますが、成長ホルモンが足りないと成長が阻害され低身長になります。一方、成長期を過ぎると、成長ホルモンの量はどんどん少なくなります。成長ホルモンは、成長期の10代がピークで、その後どんどん減少し、40代で約半分に、80代では20分の1にまで減少してしまいます。また、閉経後の女性、肥満者などでは分泌量の減少が促進されます。ところが、成長ホルモンは成長期にだけ必要かというとそうではなく、成人になってからも必要で、成人で不足すると、体脂肪の増加、筋力低下、骨密度の減少、強い疲労、うつ状態、認知能低下などが起こりやすくなります。すなわち、この成長ホルモンの減少が、中年以降や老人、閉経後の女性、肥満者などでの筋肉量や筋力の低下、脂肪の蓄積、骨密度の減少(骨がもろくなります)、疲労感、意欲の低下(場合によってはうつ病)、認知症などに関係しているのではないかと考えられています。
最近、成長ホルモンは若返りを促進する若返りホルモンとして大変注目され、老化は成長ホルモンの不足が大きな原因の一つではないかと考えられています。
アルギニンは、足りなくなった成長ホルモンの分泌を促進することで、全身の代謝を促進し、脂肪を減少し、筋肉を増やし、骨を丈夫にし、元気を取り戻し、学習能力や記憶力を高め、全身を若返らせることが期待できます。
成長ホルモンは、就寝後の最も深い睡眠に入った数時間内に最も多く分泌されます。「寝る子は育つ」や「お肌は夜つくられる」などの古いことわざがありますが、これは成長や美肌の形成(肌の若返り)に成長ホルモンが深いかかわりを持っていることを言い表しています。
成人や高齢者で成長ホルモンが不足すると、①体脂肪量の増加、②骨格筋強度の低下、③骨密度(BMD)の低下、④脂質、心血管マーカー(IMTなど)の異常、⑤QOLの低下(やる気や活力の低下、情緒不安定、疎外感など)などの症状がみられるようになります。 |
(2)成長ホルモンのアンチエイジング効果
成長ホルモンはアンチエイジング効果(若返り、美肌、育毛、老化防止、肥満改善、長寿効果)が期待できる最も強力なホルモンです。アメリカでの臨床試験(人を対象にした試験)で6ヶ月の成長ホルモン治療によって10~20歳の若返り効果が証明されています。成長ホルモン療法によって、外見的な若返り(体脂肪や体重の減少、筋肉の増加、皮膚の弾力性の増大、シワの減少、皮膚のたるみの減少、毛髪の再生など)だけでなく、体の機能の若返り、すなわち、視力の改善、性的能力(精力)の向上、エネルギーレベルの上昇(元気が出て活動的になる)、病気に対する抵抗力の向上、免疫機能の向上、集中力の向上、情緒安定性の向上、記憶力や認識力の向上、血中コレステロールの改善、血圧低下、心臓機能の向上、肺機能の向上、骨密度の増加などの効果が明らかにされています。また、動物実験の結果から、成長ホルモンの注射によって平均寿命が延ばせることも示されています。このように成長ホルモンは、若返り、美肌、老化防止、肥満改善、長寿効果が期待できる夢のホルモンといえます。〔最近(2004年、米国)の研究報告では少量の成長ホルモンでも肥満者の体脂肪と体重を減らすことができると報告されています〕。
余談にはなりますが、成長ホルモンの補充によって、うつ状態の改善や新しいことをしようという前向き、自発的になれるという効果が認められていますが、やる気をなくして自分の会社をたたもうと思っていた経営者の方が、成長ホルモンの補充により、やる気が出てきて海外に工場を新設して事業を拡大するようになった例もあるそうです(日本での例)。成長ホルモンは日本の活力を高める救世主となるかもしれません!
海外、特に米国では若返りのために、日本よりもはるかに成長ホルモンの補充療法が盛んです。米国の優秀な管理職や経営者は、我々が驚くほど若々しくエネルギーやバイタリティに溢れ疲れ知らずですが、その元は成長ホルモンにありという話があります。
〔参考図書:ロナルド・クラッツら原著「革命アンチエイジングー若々しく美しく元気に生きるー」(米国アンチエイジング医学会公認の完全ガイド)(西村書店、2010年)〕。
(3)成長ホルモンはどうやって増やすか
成長ホルモンを増やす方法として、成長ホルモンを直接注射する方法と、成長ホルモンの分泌を促進する成分を摂取する方法があります。
成長ホルモンは医薬品で、日本では現在、低身長症(治療基準が大変厳しいです。そのため少し低い身長を伸ばしたい、あるいはかっこよくなるために身長をもっと高くしたいなどの場合は成長ホルモンは使えません)の治療に成長期の子供にしか使えないので、アンチエイジングなどほかの用途には使えません(使う場合は医師や使う方の自己責任の下に使いますが、適応外使用になります。もちろん保険はききません)〔2006年7月から、成人の成長ホルモン分泌不全症(GHD)について、成長ホルモン補充療法が効能追加の承認で保険適用が可能になりました。しかし、「重症に限る」という限定条件がついていますので通常の健康な人は保険適応にはなりません〕。また、成長ホルモンはタンパク質のため注射でしか効果は示しません。経口投与や口腔内投与(スプレータイプなど)によってはほとんど吸収されませんので効果は期待できません。飲む成長ホルモンとか、成長ホルモンのスプレータイプなどが販売されていますが効果は期待できません。そのため、低身長症の治療以外の通常の目的には、体内にある成長ホルモンを分泌させる成分を摂取して成長ホルモンを増やす方法が一般的に用いられています。
現在、成長ホルモンを最も確実に、そして強力に分泌させるものとしてアルギニンが知られています。アルギニンは成長ホルモンの分泌を試験するために医療用にも使われています。それだけアルギニンの成長ホルモン分泌促進作用は確実であるということです。
アルギニンは、子供(6歳以上)や成人(高齢者や閉経後の女性を含む)において1日4~9g摂取することで成長ホルモンを1.6~4倍以上に増やすことが報告されていますので、1日数gのアルギニンの摂取によって、成長促進や、若返り、美肌、育毛、肥満防止(体脂肪減少)、老化防止、長寿などのアンチエイジング効果が期待できます。
(4)アルギニンで成長ホルモンを増やすことの利点
a)アルギニンは成長ホルモンに比べはるかに安いです
成長ホルモンを直接注射する場合に比べ、アルギニンははるかに安いです。
成長ホルモンは大変高価で薬代だけで年間数百万円かかります。低身長症(治療基準が大変厳しいです)の治療は保険でできますが、それ以外の目的(少し低い身長を伸ばしたい、身長を高くしたい、若返りたい、痩せたい、骨を丈夫にしたいなど)に使う場合は、医師の診察費(医薬品のため医師の管理下でしか使えません)と薬代は自己負担です。
b)成長ホルモンは注射でしか効果がありませんが、アルギニンは経口摂取で成長ホルモンを増やし効果を発揮します
成長ホルモンはタンパク質のため注射でしか効果はありません。飲むと消化酵素でバラバラに壊れてしまいます。スプレーなどで口腔内などにスプレーしても皮膚や粘膜からはほとんど吸収されませんので効果は期待できません。
一方、アルギニンは飲んでも良く吸収されて成長ホルモンを増やします(成長ホルモンを分泌させます)。
c)アルギニンは成長ホルモンを増やす以外に体を健康にする色んな良い働きをします
そのほかアルギニンには多くのすばらしい働きがあります〔アルギニンのアンチエイジング効果や老化病、生活習慣病に対する効果については他のページ(「アルギニンで若返る!」)をご覧下さい〕。
d)成長ホルモン分泌にはアルギニンだけで十分です
成長ホルモンを分泌させるためにはアルギニンだけで十分です。アルギニンは成長ホルモンを分泌させるために病院でも使われています(この場合アルギニンだけが使われます)。それだけアルギニンの成長ホルモン分泌促進作用は確実であるということです。
e)アルギニンは副作用の心配はほとんどありません
アルギニンは、アミノ酸で、体に必須の成分ですので、安全性に問題はありません。実際数多くの臨床試験でアルギニンによると考えられる副作用はほとんどありませんでした(Shao A et al., Risk assessment for the amino acids taurine, L-glutamine and L-arginine. Regul Toxicol Pharmacol, 50, 376 (2008))。
(5)成長ホルモンを増やすためのアルギニンの飲み方
成長ホルモンは就寝後数時間内に最も多く分泌されますので、アルギニンはこの分泌をさらに促進するために就寝前に摂取するのが望ましいと考えられます〔低身長児の成長促進やアンチエイジングなどのために成長ホルモンを使う場合も通常就寝前に成長ホルモンを注射(皮下注射)します〕。
成長ホルモンの分泌促進を最も効率良く行うためには、アルギニンの4g程度〔子供(6歳以上)の場合〕、あるいは5~9g程度(大人の場合)を、就寝前の空腹時に摂取するのが望ましいと考えられます。
〔下の文献(2)から、成長ホルモン分泌促進効果が期待されるアルギニンの1日摂取量は4g程度(低身長児)、または5~9g程度(大人)と考えられます〕。
なお、アルギニンの7倍程度以上の働きが期待できる『進化型・次世代型スーパーアルギニンサプリメント』の場合、アルギニンの摂取量は0.5g(子供の場合)~1g(大人の場合)程度で良いと考えられます。
●アルギニンを摂取する場合の注意点
これについては『アルギニンサプリメントの正しい選び方』をご覧ください。
2.アルギニンが成長ホルモンを増やすデータ(臨床試験データ)
◎臨床試験データのまとめ
アルギニンは、若い健康な人だけでなく、成長ホルモンが不足したりその働きが低下している低身長児、高齢者、閉経後の女性でも成長ホルモンを増やしました。アルギニンは経口的に摂取しても注射とほぼ同等の成長ホルモン分泌促進効果を示しました。
1)Belloneらは、低身長児にアルギニンを摂取させると成長ホルモンが増えることを示しました(J Endocrinol Invest, 16: 521-525, 1993)
低身長児(5.5~13.8歳。31人)を対象に、アルギニンを経口または注射(静脈内)で投与したときの成長ホルモンの分泌の程度を検討しました。低身長児(11人)にアルギニン(塩酸塩)を4g摂取(経口)させたところ、成長ホルモンの基礎分泌が4.2倍に増加しました。また、GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)による成長ホルモンの分泌促進はさらに1.6倍増加しました。一方、アルギニン(塩酸塩)0.5g/kgを低身長児(10人)に静脈内に投与したところ成長ホルモンの基礎分泌が5.2倍に増加しました。また、GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)による成長ホルモンの分泌促進はさらに2.7倍増加しました。
2)Ghigoらは、高齢者にアルギニンを摂取させると成長ホルモンが増えることを示しました(J Endocrinol Invest, 17: 113-117, 1994)
健康な高齢者(70~86歳)に、アルギニン8g(7人)を摂取(経口)させたところ、GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)による成長ホルモンの分泌促進はさらに2.7倍増加しました。一方、アルギニン10g(6人)または30g(7人)を静脈内に投与したところ、GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)による成長ホルモンの分泌促進はさらに2.5~3.5倍増加しました。アルギニン8gの経口摂取による成長ホルモン分泌促進効果はアルギニン10gまたは30g静脈内投与の効果と同等でした。
3)Blumらは、閉経後の女性にアルギニンを摂取させると成長ホルモンが増えることを示しました(J Lab Clin Med, 135: 231-237, 2000)
健康な閉経後の女性に、アルギニン9g(10人)を1ヶ月間摂取(経口)させたところ、成長ホルモンの分泌はアルギニンを摂取しない場合(10人)に比べ2.5倍増加しました。
4)Collierらは、若い健康な男性にアルギニンを摂取させると成長ホルモンが増えることを示しました(Growth Horm IGF Res, 15: 136-139, 2005)
健康な若い男性(18~33歳)(8人)に、アルギニンを5gと9g摂取させたところ、アルギニンを摂取しない場合に比べ成長ホルモンの量(AUC)は5g摂取で1.6倍に、9g摂取で2.8倍に増加しました(いずれも統計的に有意)。成長ホルモンはアルギニンの摂取後約30分で増え始め、約60分でピークに達しました。
(2019年10月20日記)
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